はじめに

  設備投資の動向は、経済全体の短期的変動を左右するのみならず、長期的な成長力を規定する要因である。こうした設備投資がどのように決定されるかに関しては、従来から様々な要因が指摘されているが、本稿では、それらのうち近年とくに重要視されている二つの要因(資産価格の変動、メインバンク関係)をとりあげ、それらの影響について実証分析を行った。
  なお、第1部は山本が執筆し、第2部は大井が執筆した。