本書は、さまざまな環境条件が変化するなかで、日本の金融システムがどのように 機能し、また変化しつつあるかを分析し、公共政策のあり方を論じた体系的な金融分 析の書物。具体的には、日本の金融システムの評価とその将来像(第1部)、資産価 格バブルや銀行危機(第2部)、金融派生商品や電子マネー(同)、信用秩序維持政 策や金融政策(第3部)など。なお『現代金融の基礎理論』(日本評論社、1999年) を基礎理論編とすれば、本書は応用分析編にあたる。1999年度の慶應義塾賞を受賞。

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